FC2ブログ

「骸の爪」道尾秀介

骸の爪

久々のミステリ、楽しかった!!なんやかんやで約半年振りだけれど、これだからやめられない。
内容紹介は、Amazonからの引用で端折らせて頂きます。

===引用===
ホラー作家の道尾は、取材のために滋賀県山中にある仏像の工房・瑞祥房を訪ねる。彼がその夜見たものは、口を開けて笑う千手観音と、闇の中で血を流す仏像。しかも翌日には仏師が一人消えていた。道尾は、霊現象探求家の真備、真備の助手・凛の三人で、瑞祥房を再訪し、その謎を探る。工房の誰もが口を閉ざす、二十年前の事件とはいったい。
===引用===

仏像が笑う、血を流す!・・・このあたりまで読んで、主人公の「ホラー作家」という肩書きも手伝って「あれ、ひょっとしてホラー小説?」と思ってしまったが、文庫本帯の惹句に書かれた「ミステリファンを唸らせた」の言葉を信じてひたすら読んだ結果、華麗にノックアウトしてくれました。見事なミステリ的解決です。(誤解のないよう、ホラーだとハズレという意味ではありません。あくまで、「ミステリを期待して読んだ」という私の頭の固さによるものです。悪しからず。)

ミステリとホラーってなんぞや、という方のために簡単に説明すると、暴論だけれど基本的に、不思議な現象を最後にはきちんと論理的に説明しきるのがミステリ、不思議な現象は不思議なままでとにかく怖がらせることに重点を置くのがホラー。(どちらも例外ありだが)

そんなわけで、笑う仏像も流れた血も、最後にはきちんと解決されるのでした。特筆すべきは、この2つの謎はほんの一部分に過ぎず、物語中ではさらにたくさんの謎が幾重にも重なり合うということ。その解決編(探偵役が謎解きを行う部分)の長さ、文庫版にして100ページ以上。「ああ、そんな謎もあった」と読むほうが思い出すくらい(笑)。
この長い解決編も決して冗長ではなく、最後の最後まで驚きと発見の連続。見事。

久々のミステリでこうした作品に出会える幸せ。何度でも言うけれど、これだからやめられない。


骸の爪/道尾秀介/幻冬舎文庫
Amazonへ

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
その他書評・レビューはこちらから


blogram投票ボタン

テーマ : オススメの本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

コメントの投稿

Secre

プロフィール

shicker-slicker

Author:shicker-slicker

"友が皆我より偉く見ゆる日々"

------------------------
その他書評ブログはこちらから
にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

blogram投票ボタン

レビュープラス

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: