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「ふしぎ日本語ゼミナール」金田一秀穂

ふしぎ日本語ゼミナール

金田一秀穂先生の日本語本、面白すぎて立て続けに3冊目(※)。
これもまた外さない。

よくある、言葉の「正しい使い方」といったパターンの日本語本とは全く違った視点から、言葉の魅力に光を当てる。その視点とは、「日常でみんなが気にせずに生活できているのに、深く考えるとよくわからなくなるような謎が日本語の中に潜んでいる」のを見つけ出すこと。

具体的には、
「蛍光灯を点けたり消したりするための紐の先についている金具の部分を何と呼ぶか」
だとか、
「サッカーで、フォワードから見てゴールの右へ向かってシュートしたとき、キーパーは『左』に飛んだというのか、『右』に飛んだというのか」
だとか、
「駅で切符を買うことを『買い物』と呼ぶか?」
だとかいった話題。
どれも「言われてみれば・・・」と不思議になる洗練されたネタばかり。
そして何より、こんなに曖昧で不思議なことがたくさんあるのに、普段のコミュニケーションには全く困っていないところが面白い。

そして毎度ながらこの方の魅力は、言葉に対する深い愛、だなー。
曖昧なものを「ダメなもの」とは切り捨てない。若者言葉も間違った使い方も、深い愛を以て受け入れる。それを象徴するのが下の言葉。

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ある言葉は、そこで母語話者によって使われる以上、すべて同じ価値を持っていて、美しいとか正しいとかいうような評価を下すべきものではありません。~(中略)~自分の気持ちがそのまま表現できていれば、それは大変美しく正しい言葉であると言うことができるでしょう。
---------------

どうです?素敵でしょう。

※過去にご紹介した2冊はこちら。
「適当な日本語」金田一秀穂
「「汚い」日本語講座」金田一秀穂


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