FC2ブログ

「世界平和はナマコとともに」本川達雄

世界平和はナマコとともに

ナマコをつつくと、硬くなる。
それでもさらにつつくと、今度は柔らかく溶け出す。
それでも、さらに刺激すると、体の一部に穴が開いて、中から腸が飛び出してくる。

ぎえー、なんだそれは!気持ちが悪い!
完全に、エイリアンとかあの手の世界ではないか!

・・・と思ったら、どうやらこれはナマコが身を守る手段。ナマコが外的に食べられそうになったとき、
最初は硬くなって身を守り、
それでもしつこく食らいつかれたら、今度は柔らかくなって掴み所をなくし、
それでもダメなら、体から出した腸を相手に食べさせて、その隙に逃げる。ナマコの腸は、お酒によく合う日本三大珍味の一つ「このわた」で、これは外敵にとっても美味しいらしい。さすが三大珍味(?)。

と、こんな感じで、ナマコについて書かれた25篇のエッセイ。
本全体が4部構成で、ナマコ部は最初の100ページほどなのだが、されど100ページ、25篇である。
ひたすらナマコについてのみ書かれている。
そして、にも関わらず、軽妙な語り口でぐいぐい読ませる。話題が尽きない。ナマコに学ぶことも多々ある。(「ピンチになったら腸を出して逃げろ」は教訓ではないので注意。)

全編を通して筆者のナマコに対する愛情がひしひしと伝わってくる。
くる、のだが、最後の25篇目で告白されるのが、
「(ナマコは)実は私も好きではない」
えっ何事!と思えば、ここから綺麗に結論へと繋がっていく・・・。ここは読んでのお楽しみに。

仕事も学校も忘れてナマコにひたる、癒しの25篇。ぜひご堪能を。


「世界平和はナマコとともに」/本川達雄/阪急コミュニケーションズ
Amazonへ

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
その他書評・レビューはこちらから


blogram投票ボタン

テーマ : オススメの本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

コメントの投稿

Secre

プロフィール

shicker-slicker

Author:shicker-slicker

"友が皆我より偉く見ゆる日々"

------------------------
その他書評ブログはこちらから
にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

blogram投票ボタン

レビュープラス

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: