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「自意識過剰!」酒井順子

自意識過剰

「負け犬の遠吠え」で一躍有名になった著者の、「自意識過剰」をテーマにひたすら掘り下げたエッセイ集。毎度ながら、一つのテーマについてここまで細かく、そして鋭く見抜く観察眼には圧巻。
本書でも、
「ちかくの視線」
「異性の視線」
「社会の視線」
「世界の視線」
と様々な観点・角度から「他人の視線を過剰に気にすること」について徹底的に分析する。

ここでは「世界の視線」を取り上げる。

特に印象的だったのが、
「日本人は仲間意識が強いので、たまに正しい発音ができる人がいても、その人を"こいつ、ぬけがけしてやがる"と捉えます。」と看破していること。これ、わかるなー。周りに日本人の友人がいるときに英語をしゃべらなければいけなくなったときって、なんかその日本人の友人を意識して、カタカナ英語度3割り増しくらいでしゃべってしまう。なんか、「背伸びしやがって、日本人ならカタカナ英語使え!」と思われそうで。・・・と、これがまさに「自意識過剰」なのですが。

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それから、外国人に対するマゾ魂丸出しの自己卑下についての指摘も素晴らしい。
スポーツの国際試合のときに「外国選手から「これだから日本は変だ」という不満の一つや二つ出なければ、日本らしくない!」なんて、よくぞ言ったというところ。ああ外国様にはとても敵いません、と痛感することでなぜか安らぎを覚える民族なのである、我々は。

これに関連して、個人的に思っていたことを一つ。
「欧米では○○している」という言い方がされることがあって、これはただ事実を述べているだけの言葉のはずなのに、なぜか「欧米では○○している。(だから、遅れている我々も早く○○するべきだ)」というニュアンスが隠れているんですね。「欧米では○○している。我々のように△△すればよいのに」という流れにはなかなかならない。不思議なもんで。自分より上がいることで安心する、甘えん坊なのでしょうか。


自意識過剰!/酒井順子/集英社文庫
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