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「不倫の恋で苦しむ男たち」亀山早苗

不倫の恋で苦しむ男たち

不倫中もしくは不倫経験者の実体験談をインタビューし、まとめたルポルタージュ。
タイトルの通り男性側の視点に絞っているのだが、

・男性が既婚者、女性が未婚
・男性は独身、女性が既婚者
・どちらも既婚者

と形は様々。
経緯や心理も様々で、妻以外と恋愛し続けるのが当然とばかりに器用に不倫を繰り返す男もいれば、まさか自分が不倫するとは思っていなかったのに五十代で不倫の道に迷い込み悩む男もいる。

・・・さてここで突然だけれど、あと書きの内容が少し気になったので、少し本題を離れた話をしたい。
文庫版あとがきで、著者は、
「そしてこの本を手にしてくれたあなたへ--。(略)今の恋がつらくても、そして過去の恋を引きずっていたとしても、なんとか踏ん張って生きていってほしいと思います」
と書いている。
あれ、不倫で悩んでいる人が読むのが前提なのかな、と思いながらページをめくると、次のページの解説の冒頭で、解説者(山崎洋子氏)は同じように、
「いま、この本を手にしているあなたは、どんな人なのだろう。妻のいる男性と付き合っている女性だろうか。(略)おそらくあなたは、自分自身の思いを、本書のページのどこかと重ねて読むだろう」。

うーん、本って必ずしも当事者が読むものなのかな。
自分の場合は、普段関わっている世界とは別の世界の本を読んで、よく言えば知的好奇心を満たし、・・・悪く言えば現実逃避をしているタイプなので、これには少しだけ違和感。恋のヒントをスポーツの本から得たり、仕事のヒントをアートの本から得たりすることもあるだろうし、だから本は面白い。
この本もそんな興味から読んでいたので、だから、この本を読んでいるのが不倫の当事者だと決め付けられてしまうとちょっと・・・、

・・・と思ったのだが、よく考えると、ひょっとしたらこのテーマに関しては、完全に当事者じゃない人なんてひょっとしたらいないのかも知れない。この本には、不倫なんて無縁と思っていた人でも、ある日突然ちょっと魔が差しただけで、平穏無事な生活がガラガラ音を立てて崩れていくような例がたくさん書かれている。

私も予備軍あなたも予備軍。今は不倫と無縁な方も、来るべき日のためにぜひ一読を、・・・なんてのはちょっと乱暴過ぎか(笑)。失礼しました。


不倫の恋で苦しむ男たち/亀山早苗/新潮文庫
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