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「神のロジック 人間のマジック」西澤保彦

神のロジック人間のマジック

マモルは神戸に住んでいる11歳の小学生、・・・のはずなのだが、気付いたらこの<学校>で生活していた。似た境遇の合計6人の生徒たちと、3人の大人たちとの共同生活。しかも何だかこの<学校>は普通じゃなくて、新入生が来ると邪悪な何かが目覚めるなんていう不穏な噂まである。日本ではないと思う。中年の男女にここに連れてこられたおぼろげな記憶はあるけれど、はっきりしない・・・。
ここは一体どこなのか、なぜここに集められたのか。生徒たちと様々な推理を働かせるが、真相は全く分からない。そのうちに殺人が起こり・・・。

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著者西澤保彦はSFな設定と論理的なミステリを融合させる独特な作家。突飛なSF設定を施しつつも、決して謎を超常現象的に解決したりせず、きちんと納得のいく論理的解決を与えてくれるところが魅力なのである。

本書も、なんだか読んでも読んでも夢を見続けているような突飛な設定。謎が謎を呼ぶのだが、先に書いたとおりどんなファンタジーな設定もきちんとミステリに仕上げる著者西澤保彦、ここでもその手腕が存分に味わえる。
殺人だけでなく、"邪悪な何か"とか、"部屋に買っておいたお菓子が消えている"とか、細かい謎がたくさん出てきて、読んでいるときは「ちゃんと最後に着地できるのかな・・・」なんていらぬ心配をしてしまうのだが、そんなこと考えてごめんなさい、終盤の目まぐるしい展開から大技一発、最後には謎の山を一本の線で結んで綺麗に片付ける。びっくりできます。

全体的にゆるーい空気が流れているのだが、そんな演出を施しつつも、きちんと芯を通す姿勢。(ゆるーい中にも精緻な伏線がちりばめられている!)
好きだなー。


神のロジック 人間のマジック/西澤保彦/文春文庫
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