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「恋する四字熟語」佐藤真由美

恋する四字熟語

最初のたった数ページをめくったところで、ガツンと衝撃を受けた。

この本を買ったのは、恋人との倦怠期で、会うのはちょっと疲れるかな・・・、と思っていたとき。それでもあまりに会わないのもよくないかと半分惰性で約束を取り付け、会いに行く途中の本屋でこの本を手に取った。

電車に乗り早速読み始める。
そこで冒頭のガツンである。

本書は四字熟語を紹介しながら、それに絡めて恋愛を語っていく、という内容なのだが最初の四字熟語「二律背反」の小編で衝撃は来た。二律背反というのは「相互に対立・矛盾する二つの命題が、同等の権利をもって主張されること」(これも本書より引用)。
その箇所は、これである。

「ただ、決断を迫られるときはある。会いたいけど、会いたくない。伝えたいけど、怖い。そんなときは、明日で地球が終わるなら自分はどうしたいのかを考える。それと反対の行動をとる。だって、地球はまだ終わらないから。」

力を持った一言だ。すげー、なんて思いながら、わが身に照らしてみる。
明日で地球が終わるなら倦怠期の恋人に会いたいか、・・・うーん、それはやはり・・・会いたいな。ということは、私が取るべきはそれと反対の、おおおー、やはり今日は会わないほうがよいのかー、でも電車は着々と進んでいるー、それでも地球は回っているー、あーれー。ということでガタンゴトン揺られながら心はもっと揺られ、しかしまさかそこで引き返すわけにもいかず、そのまま乗り続けたのだった。

結果は、もうこれで崩壊するかな・・・、と思ったものの「もし明日で地球が最後だったら」の仮定が利いたのか、その日は恋人が20%増しくらいで愛しくなった。そんな副作用的な効果もあり。

この調子で様々な四字熟語が紹介され、恋に対しての、様々な角度からの洞察・ガツンがたっぷり詰まった一冊です。


恋する四字熟語/佐藤真由美/集英社文庫
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