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「結婚しても恋人でいたいなら」亀山早苗

結婚しても恋人でいたいなら

ああなんてロマンティックなタイトルっ!

・・・とは裏腹に、この過激な内容は素晴らしい。
お互いの興奮や嫉妬心を煽るために、一般的な目から見ると若干「変態的な」プレイに染まる夫婦達を追ったルポルタージュ。性行為中に写真撮影をする、くらいは序の口。妻を知らない男に痴漢させたり、果てはスワッピング、乱交まで、過激な内容が続く。

「第三者を加えるなんて、相手への愛情がないんじゃないの?」と思ったら大間違い。
嫉妬心によって、より相手が愛しくなるそうで、不思議なものである。

・・・とは言え、考えてみたら、「安心」ってのが、気持ちを冷めさせる部分はあるのかも知れない。
「相手は完全に永遠に自分のものなので大丈夫」という安心が。そこを上手くくすぐって、冷めないように関係を保ち続けるのは一つの技術なのでしょう。理解し合えず失敗して夫婦関係が壊れてしまった例も紹介されているので、くすぐり方にもコツがあるようです。傷付けるのと紙一重だからね。

愛とは何か深く考えてみるもよし、純粋に変態行為に興奮するもよし。
いい意味で世界が開ける一冊。

・・・蛇足ながら、たとえ興味本位で読んだとしても、敬虔なクリスチャンの妻がスワッピングに触れて変わっていく最終話にはきっと感動を覚えるはず。これは純粋に、「よい話」である。詳しくは本書をご覧頂きたい。

あー愛って何か。


結婚しても恋人でいたいなら/亀山早苗/新潮文庫
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「恋する四字熟語」佐藤真由美

恋する四字熟語

最初のたった数ページをめくったところで、ガツンと衝撃を受けた。

この本を買ったのは、恋人との倦怠期で、会うのはちょっと疲れるかな・・・、と思っていたとき。それでもあまりに会わないのもよくないかと半分惰性で約束を取り付け、会いに行く途中の本屋でこの本を手に取った。

電車に乗り早速読み始める。
そこで冒頭のガツンである。

本書は四字熟語を紹介しながら、それに絡めて恋愛を語っていく、という内容なのだが最初の四字熟語「二律背反」の小編で衝撃は来た。二律背反というのは「相互に対立・矛盾する二つの命題が、同等の権利をもって主張されること」(これも本書より引用)。
その箇所は、これである。

「ただ、決断を迫られるときはある。会いたいけど、会いたくない。伝えたいけど、怖い。そんなときは、明日で地球が終わるなら自分はどうしたいのかを考える。それと反対の行動をとる。だって、地球はまだ終わらないから。」

力を持った一言だ。すげー、なんて思いながら、わが身に照らしてみる。
明日で地球が終わるなら倦怠期の恋人に会いたいか、・・・うーん、それはやはり・・・会いたいな。ということは、私が取るべきはそれと反対の、おおおー、やはり今日は会わないほうがよいのかー、でも電車は着々と進んでいるー、それでも地球は回っているー、あーれー。ということでガタンゴトン揺られながら心はもっと揺られ、しかしまさかそこで引き返すわけにもいかず、そのまま乗り続けたのだった。

結果は、もうこれで崩壊するかな・・・、と思ったものの「もし明日で地球が最後だったら」の仮定が利いたのか、その日は恋人が20%増しくらいで愛しくなった。そんな副作用的な効果もあり。

この調子で様々な四字熟語が紹介され、恋に対しての、様々な角度からの洞察・ガツンがたっぷり詰まった一冊です。


恋する四字熟語/佐藤真由美/集英社文庫
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「不倫の恋で苦しむ男たち」亀山早苗

不倫の恋で苦しむ男たち

不倫中もしくは不倫経験者の実体験談をインタビューし、まとめたルポルタージュ。
タイトルの通り男性側の視点に絞っているのだが、

・男性が既婚者、女性が未婚
・男性は独身、女性が既婚者
・どちらも既婚者

と形は様々。
経緯や心理も様々で、妻以外と恋愛し続けるのが当然とばかりに器用に不倫を繰り返す男もいれば、まさか自分が不倫するとは思っていなかったのに五十代で不倫の道に迷い込み悩む男もいる。

・・・さてここで突然だけれど、あと書きの内容が少し気になったので、少し本題を離れた話をしたい。
文庫版あとがきで、著者は、
「そしてこの本を手にしてくれたあなたへ--。(略)今の恋がつらくても、そして過去の恋を引きずっていたとしても、なんとか踏ん張って生きていってほしいと思います」
と書いている。
あれ、不倫で悩んでいる人が読むのが前提なのかな、と思いながらページをめくると、次のページの解説の冒頭で、解説者(山崎洋子氏)は同じように、
「いま、この本を手にしているあなたは、どんな人なのだろう。妻のいる男性と付き合っている女性だろうか。(略)おそらくあなたは、自分自身の思いを、本書のページのどこかと重ねて読むだろう」。

うーん、本って必ずしも当事者が読むものなのかな。
自分の場合は、普段関わっている世界とは別の世界の本を読んで、よく言えば知的好奇心を満たし、・・・悪く言えば現実逃避をしているタイプなので、これには少しだけ違和感。恋のヒントをスポーツの本から得たり、仕事のヒントをアートの本から得たりすることもあるだろうし、だから本は面白い。
この本もそんな興味から読んでいたので、だから、この本を読んでいるのが不倫の当事者だと決め付けられてしまうとちょっと・・・、

・・・と思ったのだが、よく考えると、ひょっとしたらこのテーマに関しては、完全に当事者じゃない人なんてひょっとしたらいないのかも知れない。この本には、不倫なんて無縁と思っていた人でも、ある日突然ちょっと魔が差しただけで、平穏無事な生活がガラガラ音を立てて崩れていくような例がたくさん書かれている。

私も予備軍あなたも予備軍。今は不倫と無縁な方も、来るべき日のためにぜひ一読を、・・・なんてのはちょっと乱暴過ぎか(笑)。失礼しました。


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