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「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら」岩崎夏海

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら

今更ながら読了。

正直なところ萌え系イラストに引いてしまって手を出せずにいたのだが、いやー、面白い!
タイトルの通り、高校野球のマネージャーが経営書である「マネジメント」を読む。で、その経営理論を野球部に持ち込んで、弱い野球部を甲子園に連れて行くため頑張る、というもの。
小説の形を取っているが、「マネジメント」からの引用もちょくちょく出てきたりして、ビジネス書と小説の中間、という感じかな。

文章が拙い、という意見はしばしば見かける。確かにそれは否めない。
でも、それを補って余りある魅力がある。試み自体が新鮮で、荒いけれど意欲的なので、読んでて楽しいのだ。
例えばありきたりのコントを上手にやるのを見るより、下手でも斬新な試みのほうが面白かったりするでしょ、そんな感じ。

それに文章は拙いけれど、小説としてつまらないわけではない。
電車の中でボロボロ泣いちまったよ!

また、野球は知らないので、この方法で上手くいくのかどうかは知らない。
しかしここもポイントではない。
大事なのは、「マネジメント」の内容を噛み砕いて、別物であると思われていた分野(高校野球)に当てはめようとする、その姿勢だ。
つまり、たとえ経営の世界でも、現実は教科書の通りにはいかないわけで、応用が求められるわけだ。だから、具体的なケースに頑張って当てはめるという、その思考のプロセスこそが何より大事なのだ。
それを読んだ我々が、この本をそのまま野球に当てはめようとしてどうする。
ということ。

と、素晴らしい本だなーと思いながら読み進めていると、終盤、忘れた頃にまた萌えイラスト。そうだった。
まあ、いいけどさ。やっぱこの絵じゃないとヒットしなかったのかな。
いずれにせよ秀作。ドラッカーとかどうでもよい人も含めて皆読むべし!


もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら/岩崎夏海/ダイヤモンド社
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「ソクラテスの人事」NHKソクラテスの人事制作班

ソクラテスの人事

「一風変わった入社試験」を、様々な業種の様々な会社から計36問。
元々はテレビ番組のようで、問題に対してゲストの芸能人数名が回答、その中から合格者が決定される、という企画らしい。

本書では、1問ごとに「問題」→「合格した芸能人の回答」→「企業からのコメント(合否の理由など)」を4ページでコンパクトにまとめたものの繰り返しになっており、読みやすい。

どんな問題があるかと言うと、たとえばこんなもの↓

--------------
今、一番必要なドラえもんの道具は?
 (質問35:株式会社ニチイ学館)
--------------

何も遊びでこんな問題を出しているのではなく、それぞれの質問には企業側の意図がある。
例えばこの質問では、「道具を社会のために使う」視点があるかを見ているため、試験のときに役立つ「アンキパン」のような利己的な回答は不合格とのことだ。「どこでもドア」については恥ずかしながら利己的な使い方しか思いつかなかったのだが、「余った食料をタイムリーに必要な地域に届ける」という目的であれば合格。道具ってのは使い方なんだなー。

このような個性的な問題が目白押し、最後まで飽きずに楽しめる。

・・・と、素直に楽しめるのはこうして本で後から読んでいるからであって、実際の面接試験で急にこんな問題が出てきたらびっくりするだろうなー。まあ、そんな「突然の状況に機転を利かせて対応する」能力も見ているのだろうけれど。

大変だけれど、マニュアルで読んできたような「御社の将来性に期待して・・・」「学生時代は○○委員長でリーダーシップを発揮し・・・」みたいな儀式的な面接が廃絶されていくのは個人的には好ましい方向と思う。・・・とは言え学校では答えが一つに決まる問題ばかりを解かされてきたのに、社会に出た途端にこんな抽象的な難問を叩き付けられるのはちょっと酷。社会が求めるものにきちんと教育が追いついているのか、なんて余計なことも考えてしまった。


ソクラテスの人事/NHK「ソクラテスの人事」制作班/祥伝社
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「「儲かる経理」に30日で変わる究極の方法」児玉尚彦

儲かる経理に30日で変わる究極の方法

へそ曲がりなので、自分の仕事や趣味や生活と直接的には関わらないような本を読むのが好きだ。
この本もタイトルからして経理がテーマであり、私は経理事務について今も過去も経験はないのだが、なんだか惹かれて読んでみた。ということで、経理に関係ない方でもきっと楽しめるはず。(・・・と同時に、以下、経理事務の経験がない人間の感想なのでそこは差し引いて読んで下さい)

全国3000社以上の会社に対して経理事務合理化の成果を上げてきた「経理合理化プロジェクト」代表の著者による、経理の合理化と、さらに業務が合理化された後に経理が目指すべき道を説いた本。

まず合理化については、
・「今まで続けてきた」ことを見直すことの重要性
・コンピュータにできることはコンピュータに任せる
という2つの観点から、今までやっていたことを徹底的に省力化していく。新しいやり方を始めるのではなく、今までやっていたことをやめるだけだから、忙しくても、いつからでも始められる、というのが強力なところ。

その結果、経理の仕事は減り、人員コストも削減できるのだけれど、それだけでは経理の人は仕事を失ってしまう。それに対する答えが後半。経理の人は経理データを使って社長や営業現場といった経理外の人たちと連携し、彼らの役に立つという新しいフィールドに飛び込んでいこう、というのが次のステップ。

前後半共にどちらも楽しめる内容。

ムダを省いて業務を整理していく流れがとてもスッキリ気持ちよく読める。
・・・と同時に、コンピュータ化や海外労働力への委託などが進むと単純作業での働き口はどんどん減っていくんだなー、という当たり前のことに思いが至る。それが世の流れなのかも知れないけれど、格差拡大には、コンピュータによる合理化も一役買ってるのかな、と思うと複雑な気持ちも。
だからこそ後半に出てくるような、「コンピュータに取って代わられない仕事」ができるようになることが大事なんだろう。そんな意味でも勉強になる一冊。


「儲かる経理」に30日で変わる究極の方法/児玉尚彦/日本実業出版社
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